大神島猫一斉TNR活動報告

2020年3月より
宮古島の離島「大神島」に住みつく野良猫約60頭に対し、
不妊・去勢手術を行うことになりました。

大神島は宮古島の北約4kmに位置する離島で、宮古島からフェリーで15分です。
当時、
大神島の人口は約20人に対し、
野良猫が60頭を超えておりました。

糞尿被害や発情期の鳴き声による騒音等が発生しています。
また島に暮らす人の多くはお年寄りで、一人暮らし世帯のお年寄りも多く
これ以上猫が多くなると将来的な世話が難しくなることを理由に、
猫の避妊・去勢手術を行いたいと大神自治会より当団体へ協力要請がありました。

大神島の現地を確認し要請を受け、獣医師を招致し
全猫に対しTNR活動を行うことになりました。

当時は猫のTNR活動を知らない方も多く、大神から猫が居なくなる!とか、猫がいないとネズミが増える!等の問合せ等ありましたが、
このことがきっかけで
宮古島全体でTNR活動について理解も広がったと感じます。

2020年3月より当団体HPやSNS、ラジオにて募金を募り、ご賛同いただきました個人、大神自治会、島内の店舗での募金箱、また募金特設サイトを通じ1,501,701円の寄付が集まりました。

当初、医療機器を購入し一斉手術を行う予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で、島外から獣医師を招致することができなくなり、随時捕獲し宮古島島内の動物病院で47頭の手術をしていただきました。
47頭の手術費用346,000円、医療機器の購入1,090,320円、旅費交通費などその他の経費61,362円の支出。
支出合計1,497,682円。
新型コロナウイルスのが少し落ち着いた時期より、1~2ヶ月に1度のペースで獣医師を招致し一斉手術を開始し
大神島と島尻地区の野良猫合わせて60頭の手術を行いました。

2022年12月現在
大神の猫たちはほぼサクラ耳の猫たちです。

未手術の猫確認できる限り
オス1頭
メス1頭

この活動は
これで終わり!ということはなく、この先は
大繁殖はせずとも
確認できる限り捕獲し手術をするという地道に継続が必要な活動です。

1頭2頭を放置するとまたあっという間に繁殖し猫は増えます。

猫を増やそうと思えば一瞬です。

約2年かけて大神島の猫たちの手術は終わりました。
もちろん、
これからも引き続き、大神島の猫たちを見守る方々をサポートしていきます。

大掛かりな大神島一斉避妊去勢手術プロジェクトは終了と致します。

ご支援してくださった全ての方々に感謝申し上げます。

ありがとうございました!
引き続き、活動を見守って頂けたらとても嬉しいです。